すね毛・脇毛などのムダ毛体毛は自毛植毛に利用可能なのか?国外では手術できる?

やはり男なら気になってしまう薄毛。育毛剤を使ったりヒジキをたくさん食べたりと涙ぐましい努力をしてもその結果が現れるのはなかなか成果が出ず落ち込んでしまうことも多いと思います。
最終的な手段として『自毛植毛』を考えている・・・しかし自毛植毛は後頭部の髪の毛を薄毛部分に植え付ける手術になるのでそもそも髪の毛に不安を覚えているのに髪の毛を代用するのは抵抗がある。
そこですね毛などの体毛を移植元(ドナー部分)として使えないか?という疑問
通常、頭髪の薄毛治療やヘアライン修正、眉毛の修正を自毛植毛手術で行う場合
ドナーとして用いられるのは後頭部や側頭部の頭髪です。しかしAGAの症状が進行して頭皮の髪の毛が減ってしまっっていても逆に他の体毛すね毛や胸毛は無駄にふさふさ生えていてるのでどうせなら有効活用したい
・・・その気持ちわかります。ただ!!
残念なことに現在の日本国内行われている自毛植毛はすね毛や胸毛といった体毛を使った臨床試験は実施されていません。
移植自体は自分の身体に生えている毛なので可能ではあるが
体毛はドナードミナント(donor dominant)の法則により、元々の性質を受け継ぐらしく髪の毛のように真っ直ぐ生えるのではなく、すね毛なら短く、脇毛ならチリチリに生えてしまい髪の毛としての運用が難しいらしい。

 

脱毛した部分にすね毛がちょこっと生えていても薄毛の改善には繋がりませんし、毛質が大きく異なるので逆に不自然なイメージになり正直移植する意味がない仕上がりになってしまうので推奨されていないのだ。

 

 

もともとくせっ毛が強ければなんとかなるが、直毛の方には違和感しかありませんからね

 

 

残念ながら、髪の毛が残っている後頭部や側頭部から移植するしかないでしょう。

 

海外ではすね毛移植も。

ただ生え際が後退してしまった頭部のドナー部まで含めて極端に薄毛が進行してしまった、ハミルトン・ノーウッド分類のⅦ型のような比較的重度のAGA(男性型脱毛症)

Ⅱ型

であれば移植する毛がないため体毛を使うしかない方もいらっしゃいます。

 

しかし日本では実例がなくても外国では施術されている例がございます!

「植毛大国」トルコでは,1700〜2,000ドル

 

オーストラリアのシドニーでは,200本で約70万円程度で手術しているらしい。

 

しかし問題は欧米人と日本人の毛の性質の違いにある。

 

日本人の場合、髪の毛が欧米人に比べてざっと1.5倍ほど太く、世界的にも最も太い部類に属しています。また髪が太く断面が真円形である、つまり直毛の人の比率が最も多いのも日本人の特徴です。

 

逆に体毛は頭髪に比べて細く、カールしていることがほとんどなので、日本人のような直毛主体の民族が自毛植毛を行う場合、体毛をドナーとして使うと毛質の違いが如実に現れて大きな違和感が出てしまいます。

 

なので正直うまく行くかは怪しいと思います。日本人が渡米して治療を受けたという話も聞きませんし・・・

 

そのほかにもヒゲとアンダーヘアの皮膚を切り取って頭皮へと株分けする事例もありますが、デメリットがあるので注意しなければなりません。

 

  • どの体毛も髪の毛と同じように十分な長さまで伸びない
  • 一般的な自毛植毛よりも傷跡のリスクが高い
  • 不自然なヘアスタイルになりやすい

 

 

■まとめ

 

海外であれば髪の毛以外の体毛でも利用可能だが残念ながら日本人に合うかは保証されません。

それに渡航費や施術費用といった金銭的な負担があるのに確実な成果が得られる保証がないのはなかなかリスキーです。

 

自毛植毛を受けたいのであれば、やはり国内のしっかりとしたクリニックで後頭部や側頭部の毛髪を脱毛してしまった部位に移植することを強くおすすめします